oozy Blog

「小次郎つばめ返し」

ネタバレながら襄先生にイタタタ妄想

事前に漏れ伝わるところでは、襄先生がヤバイレベルで天使だそうです。
どんな人の心の鉄壁もスルリと飛び越えて、無邪気に一番奥まで易々と入り込み、
ついには、誰もが持つ開かずの間となった場所を開けさせ陽をあてるという、
そんな人の痛みとコリを解きほぐす瞬間が(どんな例えよ)
これから見られると言う事でございます。
襄先生を演じるのが、普段過度なほど閉じているオダギリ氏だと言うところが
非常に興味深いところです。


オダギリ氏の個性的なファッションや、ちょっと不器用な言動のピックアップにより
エキセントリックでクールでユニークでというイメージが、
一般の間ではあると思いますが、
温かい日差しを万人に降り注ぐような、現実的にはあり得ない聖人像に血を通よわせ、
リアルに存在させるのが実はすごくうまいと思います。
(うまいという技術じゃない気はしますが)
見ている人がオダギリ氏と役柄を混合し、錯覚させ、混乱してしまうほどです。


オダギリ氏のこうした役柄は日差しを恋う人々のより所になり、存在を愛されますが、
なんとなくオダギリ氏の…というか、
役柄の孤独を感じるのであります。
温かく降り注ぐ陽が、誰の上にも常に等しすぎるからか、
与えられた日差しを、誰も彼に照り返す事ができないと感じるからかな。
(一条さんでさえ)(違)
一見開けっぴろげだけど誰も入れない門。
八重が打ち砕きつつ、襄先生の開かずに間までズカズカと侵攻、
襄先生より大きな八重の愛情という陽を、
降り注いで貰えるんじゃないかと期待しております。