oozy Blog

「小次郎つばめ返し」

2012 STYLE ICON AWARDS(2012.10.25)

前半の登場部分は先日書いた通りであります。
http://d.hatena.ne.jp/usagitokeme/20121026
登場した時は、オダギリ氏出演を知らなかった野次馬や他のアーティストファンのニコ生視聴者による
オダギリジョー!? 』『オダギリジョー!!』『なぜなぜ?』『カッケー! 』などというコメント段幕に覆われ、
オダギリ氏の姿が見えにくいほどでございました。
『どうなってんだあの服?』という反応も多かったのですが、
強い刺激に慣れてしまったワタクシには、もはやオーソドックスにさえ見えるのであります。


MCの男性が一言発しては観客の方を見てニヤリ、
メモに目を落として一言、そしてニコリ、
少し勿体付けたような長い長い前振りのあとに「オダギリジョー」と名前を呼ばれ(多分敬称がついていました)、
観覧席の後ろからオダギリ氏登場。
歓声の中、客席の間の通路を、照れ笑いを浮かべつつも堂々としたウォーキングでステージへ。
おなじようなシチュエーションで挙動不審だった2004年のスタパと大違いであります。
「こんばんは、オダギリジョーです。」
2時間外国語を聞いていた身にとって、
外国旅行中に日本料理店に入ったような懐かしさと安心感。
客席からしきりにステージへ声が掛かっています。
今回トークショーで韓国に来ていて偶然ある重要な事を聞きつけ、ここにやってきた、とオダギリ氏。
通訳を介しながら丁寧に一言一言。
「ボクのすごく大事な先輩がこの賞を受賞します。」
“すごく大事な先輩”という言葉に反応するクウガ脳。
この言い方はオダギリ氏本人だったんだなあとしみじみと思うのでありました。
流れ始めたのはチャン・ドンゴン氏のビデオ。別格なオーラが滲んでおります。
ビデオ上映のあと、狭い通路を観客に握手攻めに合いながらドンゴン氏が登場。
感謝の拍手をオダギリ氏に送りつつステージへ上がり、
そのままオダギリ氏へ手を差し出して握手を交わしハグ。
オダギリ氏のプレゼンターはドンゴン氏にとって嬉しいサプライズだったようです。
ドンゴン氏受賞の挨拶をウンウンと軽く頷きながら聞く、柔和な表情のオダギリ氏。
その後二人は客席の間の狭い花道を並んで歩き、両側のデジカメ攻勢を気にとめる風もなく、
肩が触れ合う距離で笑顔で話しつつ退場したのでありました。


ニコ生のため、視聴者の反応がコメントとなって画面を流れるのですが、
多くの「痩せすぎ」というコメントを見かけました。
確かに今まで公に出た映像では一番痩せていたかもしれません。
新CMで少しふっくらとしている事を思うと、意識して痩せたのではないかとは思います。
終始笑顔でリラックスし、むしろノリノリのオダギリ氏。
体調は決して悪く無いように見えました。
この一番微妙な時期に何の枷もなく軽々と行動するオダギリ氏。
それを歓迎する彼の国のエンターテイメント。
どちらからも非難の声はあまり見かけませんでした。
そのしなやかで強く自由な精神に触れ、改めて高く飛べる人だと思うのでありました。