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「小次郎つばめ返し」

年長者の買い物の楽しみは「誰かと選ぶ時間」なんだな

ドラッグストアの化粧品コーナーの前に立っていると、
メーカーからの派遣美容員と思われる若い女の子が近づいてきた。
若い時には鬱陶しかった販売員さんの声かけも、
最近は柔軟に受け入れ……というか、探すのも考えるのも面倒で、すぐに頼っちゃうのである。
やる気に溢れる若い人は、一つ聞けば持っている知識を惜しげもなく出してくれる。
熱心に新商品の良さをアピールする彼女と、しばしおしゃべり。
「でもこの8時間長持ちファンデって、普通のクレンジングで落とせますか?」
こうした時、いつもワンクエッション問いかけることにしている。
一瞬黒い瞳が左右に揺れた後、「…大丈夫です、落とせます、落ちます!」と何度も頷く彼女。
では、と購入したのであった。
ひょっとしたら、彼女は知らなかったのかもしれない。
しかしコレで良いのである。
知らなければ、きっと後で調べただろう。
「ありがとう助かりました」と言うと、アレもコレもオマケをくれる彼女。
若い人のやる気って、金額よりも客の役に立ったと言うことなんだなあと改めて思うのであった。