マイウェイ 番外編
感想を打ち終え、安心して他所様の感想を読みに行ったら、
果たしてこんなものをアップして良いものかと悩んでしまいました。
健やかなるときも、病めるときも、喜びのときも、悲しみのときも、
全てを超え、萌えてしまう愚かなワタクシをお許し下さい。
ここからのワタクシは不届き者でございます。
マイウェイはオダギリ氏フルコース。
ファンなら必ず観ておきたい一品です。
(いや私が勧めなくても、ほとんどのファンはもう見てるか)
ランニング姿、選手団のお揃い白スーツ、日本軍・ソ連軍・ドイツ軍の軍服姿とサスペンダー、
教養ある良家のご子息、気高く冷たい雪の女王、狂気の発露、ボロボロで踏みにじられ耐える姿、
空虚な視線、アイデンティティー崩壊の絶望、水晶のようにどこまでも透明な目、ひな鳥のような心細い様、
喜びに溢れた笑顔、マラソン、乗馬、介錯(おい)、襲撃、ファイトクラブ、マルチリンガル、
吊るされ、自分を助けようと群がる部下、背負われる辰雄、カリムとのヨーロピアンな午後のおしゃべり、
海辺のかけっこ、サッカー・・・・・揚げきれないっ!!
傲慢で高慢、冷酷という憎まれる役所でありながら、
部下やジュンシク、部隊の同僚などに庇護され過ぎなところも大変微笑ましい。
ただ「日本軍人」としては、外国軍の中にあっても違和感のない現代的な辰雄のスタイルの良さが、
映画的に良かったかどうか分かりませんが。
そして鬱陶しいだろうとは思いますが、ワタクシのオダギリ原点ゆえ仕方がないとお許し下さい。
雪山、海、1対1のファイトには、格別な思いがあるのでございます。
特に予告動画で、海辺に立って海風に吹かれる辰雄を見たときは、
未だ放浪中な冒険家とダブって見え、本当にドキンといたしました。
オダギリジョーという役者がカン・ジェギュ監督によって、
捨てるところはどこもございません的に隅隅まで全て使い尽くされたこの映画は、
ファンとして見所しかない のでございました。