oozy Blog

「小次郎つばめ返し」

親の老いに気付かないのか、気付きたくないのか

同じ村に一人暮らしをする旦那の叔母から、
入院している叔父が今年いっぱい保たないらしいという電話があり、
「兄妹なんだから通夜や葬儀に行かないといけないとは思うけど、どうしても行くのは難しい。」
と悲しそうに言うのであった。
無理もない話なのだ。
叔母といってもジイちゃんの妹なので92歳になる。
車で出掛けるだけで数日寝込むほど疲れるのだ。
「長男に代わりに行かせないといけないだろう。」と申し訳なさそうに言う。
行かせりゃいーじゃん!!息子何才だよ!・・・・・とはさすがに言えないが、
会社で責任のある立場になり定年した長男さんが、
冠婚葬祭や地域の社会活動など、一番身近な社会的責任を果たしてないってどうなんだ?
と思わずにいられない。
日常生活や通院など、年々体の自由が利かなくなる不安を口にして、
「息子たちには厄介を掛けたくない。早く死ねればいいのに。」というのだ。
92歳にして、こんなに周りに気を遣って生きなければならない叔母は、
自分たちの将来の姿なのだと思う。