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「小次郎つばめ返し」

夢落ちかい

週末だから、祭日だからといっても、介護生活では穏やかに過ごせると言うわけではございませんでして、
「お父さんが脱衣所で頭から血を流して倒れていらっしゃいました!」
と会社にケアマネージャーさんから電話があったのは、花金(古!)の5時前でございました。
滑って転んだ際にどこかで頭を打って切ったらしく、脱衣所の手前に結構な量の血が落ちていて、
脱衣所では1人で起き上がれないじいちゃんが、服に血が飛び散った状態で横になっていたようです。
何も知らずにやってきたヘルパーさんが脱衣所の戸を開けたとき、
ヘルパーさんの息の根が止まりそうだったそうです。
整体あんまを専門的に学んでいて応急処置の出来たじいちゃんは、
手についた液体の感触で出血していることを知り、
自分で近くのバスタオルを患部に強く押し当てて止血し、
患部を消毒するために入浴したいと言ったようです。
傷も出血の割に小さく止血していたので、簡単に入浴を済ませましたと、
じいちゃんの冴え振りをヘルパーさんが賞賛しておりました。
一連の報告を聞いた後、ベッドで休むじいちゃんの様子を見に行くと、
人の気配を察したじいちゃんが「わしはもうやれん!もうやれんぞ!」と大声で叫ぶので
そんなに転んで出血したのがショックで心細かったのかと、やり切れない気持ちでいると、
「もう詩吟はやれんぞ!」と言うのでありました。