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「小次郎つばめ返し」

地元スーパーでフライパン半額セールを見たとき気を失いそうでした

実家の母から貰った「百貨店商品券」が、積もり積もって4万円。
なぜ母が商品券を使わないのかというとデパートが無いからであります。
それを手に布団カバーやバスマットや鍋など独り暮らしのための日用品を求めて、
隣県のデパートへ出向いたのでありました。
デパートの7階寝具売り場という未知の世界へ場違いな親子が二人。
部屋を優しいオフホワイトと薄いグリーン色でまとめたいという娘の希望を念頭に売り場へ向かうと、
カーペットにせよ、トイレマットにせよ、ペルシャ的いうかトルコ的というか(無知なワタクシのイメージ)、
およそ高校卒業したばかりの田舎娘には不似合いな柄しか無く、
「無地ですとこちらの製品のオーダーメイドになります。二畳で26,000円くらいからでございます。」と若い店員さんが仰られ、
耳元で「ニトリさんとかの方がたくさんありますよ。」と小声で教えて下さったのでありました。
ライト浴びて光り輝く美しい鍋やフライパンも「Solingen」「T-fal」などの輸入品や日本の職人による畏れ多いものばかりで、
一口ガスコンロの上にコレをのせ、目玉焼きを作る娘の姿を想像すると泣けてくるのであります。
名も無きごく普通の22センチのステンレス両手鍋を探して、
フロアを回遊魚のように歩き回って探した挙げ句に見つからず、キッチン小物購入にシフトチェンジ。
エプロンや調味料入れを手にとって「これ高いんじゃない?」と言う娘に
むやみに歩き回って疲労困憊したワタクシは「だってデパート券を使わないと結局無駄だもん。」と説得、
茶碗や湯飲みなど、ここで買わなくても良い小物ばかりを30点あまりを
何か取り憑かれたように購入したのでした。


疲労は人の思考を失わせるものであります。
帰宅後、『布団カバー9,000円、エプロン3,150円、さい箸1,050円、台所用スポンジ525円(しかも2個購入)・・・』
などの明細を見て、我に返ったワタクシでありました。