お願いだからジョークなら笑いながら言って

留めていた髪を下ろすと、髪は重力に従わずに左右から顔へ纏わり付いてきた。
フワフワと拡がりながら顔に纏わり付く様子はまるでメドゥーサ。
先日からの雪で空気が相当乾燥しているらしいが、髪を下ろすという小さな摩擦でこんな事になるとは！
顔一面にへばり付く髪を何度も振り払いながらイライラしてつい
「ああもう！！髪が乾燥してるの！？それとも顔が乾燥してるの！？」と怒鳴れば、
「両方だろう。」とくそ真面目な顔で旦那が言うのであった。