oozy Blog

「小次郎つばめ返し」

我が社の「あわてる女」

帰宅してケータイを見るとわずかな間にキバコさんから不在着信が2回入っていて、
なんだか切迫した様子が伺われた。
すぐに会社へ折り返すと今度はキバコさんが不在で、
「圧縮データをファイル転送サービスで送ろうとしたらパスワードが要るって言われたらしいよ。」と主任が呑気に答える。
パスワードを聞きたかったのか。
他社へ印刷用の最終データを送るのは大抵私がやっているため、キバコさんがウロオボエでチャレンジしたらしい。
結局送れずに一端帰宅して用事を済まし、また後で出社するとのことであった。
「ファイル転送」で検索すれば、パスワードの要らないところもたくさんあるのでそちらを利用すれば良いだけだが、
テンパッているキバコさんには思いつかないらしい。


その後再び出社したキバコさんから、娘を迎えに行く道中何度も電話が入る。
「パスワード入れたけどログイン出来なかったよ!」
「違うところは容量が足りないもん!」
「アップする前にページに間違いが見つかって訂正、圧縮からやり直しだよ!」
「今アップしてるけど、こんなに時間が掛かるものなの!?」
「あー暇だー遅いよー。」
「今、主任と2人だよん!」
「アップ出来たけど、その後どうするの?」
「アップ先のアドレスを相手にメールするんだけど、メールが送信できないんだよ!」
「再起動したけどメールの送受信出来ないもん!」
そのたびに車を止めてアドバイスするワタクシ。
人間は慌てると普通なら分かるアタリマエの対処も出来なくなるらしい。
その後プッツリと連絡が入らなくなり、こちらから電話してみると、
結局ファイルはアップ出来たものの、アップ先のアドレスを相手先に送ることが出来ず、
「プリントしてファックスした。」との事であった。


あの2〜3行にもなろうかという、長い長い長〜いアドレスを
ファックスを見ながら手打ちしなくてはならないお相手に
同情の念を抱かずにはいられなかったのであった。