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「小次郎つばめ返し」

ミライハ アカルイカ?

ショートステイから帰って「あそこは買い物をするところもない。」と不満を漏らす義母。
そりゃそうだろう!介護施設だもーん!とは思ったが、そうだねえと相づちを打つ嫁。
「ちょっと散歩へ行こうと思っても出来ない。」
家でも滅多に散歩しないジャン!とは思ったが、そうなの?一応聞いてみる嫁。
職員さんも時間に追われる中、車いすを押してゆっくり散歩など無理!
前回入所しているときに義父の弟のお嫁さん、つまり義母にとっては妹が、
手土産の菓子を持って訪ねてきた時に
「お菓子を食べると怒られるから、こっそり分けて食べたのよ。」と、フフと笑う義母。
何とも手強い年寄りだなあと内心呆れるワタクシ。
難しい高齢者の健康管理や危険回避を考えれば、
施設の対応は尤もな事だと、同じく介護をする嫁の立場からも思う。
うむ、力強くそう思う。
思うのだが・・・・・
自立し、一人前になって、稼いで家族を養ってきた逞しい大人たちが、
歳を取ると好きな時間に好きな菓子を食べるというワガママさえ通らないんだなと、
話を聞きつつ、ちょっと心が揺れ動くワタクシであった。