oozy Blog

「小次郎つばめ返し」

熱海の捜査官 第8話 最終回

とにかく私は物事を知らな過ぎる・・・という事を痛感させられたドラマだ。
車のナンバーだの役名だの設定だの、多分ありとあらゆるところにヒントは転がっているのに、
それを拾うだけの知識がないため、足元に転がったままになっているような気がする。


[セリフにみる解決されない課題]
1、甘利市長「この際、膿を出し切ってしまえ。」→膿とは何か?
2、東雲麻衣「人はどこから来て、どこへ行くのか。」→どう知り得たのか?
3、東雲麻衣「思い出した一番大切なこと。」→ズバリ何なのか?
4、星崎「ヒントは “2”」→空いていたのは東雲麻衣と蛇川方庵の間。


いろんなところで目にする『天国説』から考えるとすると、
相容れない2つの一つは現世、もう一つは来世、そして南熱海はその中間の世界ということなのだろうか。
どちらにも行けない魂が、そうとは気付かずに存在する南熱海・・・・とする。
そうすると東雲の言う「一番大切な事」とは平坂も言っていたように、
すでに自分たちは死んでいるという事なのか?
女子高生たちが行って来たところは、果たして現世なのか来世なのか?
いや天国説を取るにしても、南熱海には変わり者だけど市長や住人が居て、痛みや生死もあり、
私たちと何ら変わらぬ日常の暮らしもある。
混在する南熱海のファンタジーと現実、生と死、コメディとシリアス、
対にある2つを行ったり来たりするこのドラマは、大豆と小豆のようにいくらシャッフルしても混ざりきれず、
私を混乱させ続けるのだ。


一つだけ分かっているのは、三木監督には明快な答えがあるだろうという事だ。
しかし私は未だにその輪郭さえ見つけられずにいる。
さて、青ランプが灯った視聴者はいるのだろうか?
これから勇者を捜すべく、さすらいの旅に出ようと思う。
番宣に出たオダギリ氏本人も、星崎のように全てを分かっているようには見えなかったが、
平然とやってのけるのはオダギリ氏しかあるまいと思うのであった。(やはりココに落ち着くか)