大河ドラマ 龍馬伝 第3部 第33回 『亀山社中の大仕事』
龍馬の話にまったく興味なさそうなグラバーの懐疑的な目が、驚きの色に変わり、
頭の回路が繋がったり切れたりするのとリンクして瞳が忙しく動き、みるみる潤んで光を帯びてくる。
お慶と子どものように証文を取り合い、ホールに戻っても興奮を抑えきれない様子のグラバー。
いやー久しぶりにドキドキしましたっ!
思わず十字を切ったお元が視線に気付いて振り向いた時の表情、
龍馬に交換条件を持ちかけた緊張感の漂う本音のやりとり、
いやー言葉以上に語る表情に目が釘付けでしたっ!
物の善し悪しを見分け、外国人相手に堂々と商談を成立させる長次郎、
いやーもう本当にワクワクしましたっ!
あとは、あとは、いつも汗かき押せ押せ体当たりで最後ニッコリな直球青年龍馬が、
まろやかでしなやかな大人龍馬に成熟していただくだけでございます。
(CMではあんなに成熟してるのに・・・)
そういえば、あれだけ薩長同盟のために奔走した中岡慎太郎はこの頃どこにいるんでしょうか?
ワタクシ、商売に詳しいワケでもなく、資本主義のなんたるかを知るわけではありませんが、
亀山社中がマージンを受け取らないのは、かえって「商売」と「商人」をなめているような気がするんですが、
ど、ど、どうなんでしょう?
順当な利益が生じるのは正しい商売だと思うんですけど・・・。
カステラ販売は「商売」だから利益があがってもよい、しかし薩摩と長州の仲立ちの為の売買は、
日本の仕組みを変えるという「志」のためだから利益が出てはいけない、ということなんでしょうね。
うむ、あとで詳しい方の意見をいろいろと読んでみたいと思います。
その辺りの問題で来週の長次郎が大変な事になりそうです。
何はともあれ、思わぬ軍艦と大筒、銃を手に入れた長州。
せっかくだから頂いてしまおうぜ的表情の高杉と、
目の前のレールがいきなり方向転換したことに不安を抱くような桂の
ちょっと離れた視線交わしが、この回〆にふさわしい一番のドキドキでございました。