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「小次郎つばめ返し」

大河ドラマ 龍馬伝 第2部 第17回 『怪物、容堂』

先のことを考えず失敗を恐れず、ただただ国の行く末を案じて動き出す人々。
なんと無邪気で、頼もしいことか。
本当に同じ国の話だろうか。
龍馬伝を見ている人の95%くらいが、
『ああ、ウラヤマシイ!』と思っているに違いないです。
しかし今の日本の現状を見ると、開国は正しかったんだろうか?と
思わずにはいられませんが。


容堂は怪物の呼び名にふさわしい怪人でございました。
というか、外の色の映さない黒い目を見たら、人間とは違う生物のようにさえ感じます。
怪物(容堂)の事は、怪物(東洋)しかわからないと言うことでしょう。
いや、「下士は虫けら」と言い放つ容堂公は、龍馬の正体を知っている様でした。
東洋があれほどにモーレツアタックを仕掛けた人物のことを、
東洋から聞いて知っていても不思議じゃありません。
とすれば本当は東洋龍馬コンビに期待していて、
その分、龍馬の脱藩は「自分を見捨てた」と映ったかもしれません。


その怪物から虫酸が走るとまで言われ嫌われているとも知らず、
容堂公に認められたと涙を流して喜ぶ武市・・・・・
を、喜ばそうとして人殺しまで引き受けた以蔵。
報われぬベクトル一方通行であります。
ああ、斎藤一はまだ幸せだったなあ。