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「小次郎つばめ返し」

紫外線よけの黒フィルムを貼られた窓から双眼鏡を覗く中年女性は異様だったであろう

眠気覚ましに窓辺に置かれた、社長ご自慢の双眼鏡を手にとって外を覗いてみると、
数百メートル先の山の木々や鳥までズームされて、予想以上によく見える事にビックリ。
「警察が今カーブを曲がりました!」などどうでも良いことを実況しながら眺めを楽しんでおりました。
片手で左のレンズを塞ぎ右目だけで見ては「おー!やっぱよく見える!」とはしゃぎ、
今度は反対側のレンズを塞ぐと「おー!スンゲ・・・・?あ、あれ?」
なんと全く景色が見えなくなったのでありました。
不審に思いつつ、もう一度右目開放で見るとバッチリ!
しかし右を塞いで左目だけで見ると、まるで前を塞がれているように真っ暗になるのであります。
意識して見るようにすると、左目だけでも見えるようになりました。


そういえば右利き、左利きがあるように、目も利き目があると聞いたことがあります。
私はほとんど左目を使わず、右目だけで物を見ていることに気付きました。
なんという持ち腐れ。
これで両目の見る力を使った3Dアバターが、
なんとなく中途半端だと感じたワケが分かりました。(いや、ストーリーの事じゃなくて・・・)
これから到来する3D映像を楽しむためにも、左目の見る力を養いたいと思います。