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「小次郎つばめ返し」

大河ドラマ 龍馬伝 第7回 『遙かなるヌーヨーカ』

いやもう香川さんの・・・、いや弥太郎の意地の悪さと言ったら。
それがとんでもなく的外れというわけではなく、本質を突いているからたちが悪い。
人が無意識に隠している傷口を暴き出し、直接グイグイと突いてくるから痛いのなんのって!
特に武市半平太のような文武程よく両道な真面目タイプは、
褒められることはあっても貶されることに免疫が無かったと思われます。
東洋先生によって付けられた傷をさらに弥太郎がかき回したため、
傷口はいっそう開き、痛々しく晒したまま化膿させるのであります。
膿んで腫れた武市の傷は、彼の人相を変えるほどの痛みであったようです。


龍馬が江戸で修行した期間があっと言う間に過ぎたのとは反対に、
土佐での一日は実にゆっくりと過ぎていきます。
龍馬がいかにして既成概念に縛られない自由な発想と怯まぬ行動力を身につけたか、
基となる彼の家族の、強くて温かい人間関係をジックリ描きたかったんでしょう。
疑いようのない愛情を知る龍馬には恐れるものが無いようです。
広い世界と小さな家族は、龍馬にとって同じくらい大きくて大切なものなのでしょう。