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「小次郎つばめ返し」

病気自慢はヤメれ

あちらこちらで「アンタ誰?」という会話がされるのを聞き、
良かった私だけじゃなかったと安堵しつつ同窓会は始まった。
歳を取ると平気で本人に「アンタ誰だっけ?」と聞ける事にオドロキ。
警察でコワい系、のり○ー系担当だという隣席のスミ君が、昔のまんまのお調子者調で、
真ん前の女子同級生(何か文句が?)に「ダレ当てクイズ」を行っている最中で、
周りの元女子たちが、「ほら、モリちゃんの元彼女!」という今ではどうでも良い情報とか、
「ソフト部!」とかヒントを出しながら盛り上がるのを、
『バカだな−、中田のみっちゃんだよ。』とホラホラと一緒に囃し立てるワタクシ。
降参!と言うスミ君に、「ヨーコだよ〜。」と言う答えが周りから与えられ、
初めてワタクシは自分が全くの人違いをしていた事に気付いたのであった。
こんな風に立派な中年たちが「くん付け」「ちゃん付け」で呼び合い、
高い声で笑い合い盛り上がるのを第三者が見たら、大変奇妙に映るだろうが、
本人たちの目には、互いの顔にヤセギスで騒々しいお調子者や、
大人しく恥ずかしがりやだったあの頃のままの姿が透けて見えているのである。


私が結婚して以来、同窓会を出席したのは、おそらくこれで4回目。
最初の出席から15年経った今でも、あの頃に片思いだった男の子には、
一度も話せないどころか目も合わせられないところをみると、
ワタクシの中にはまだまだ乙女が残っているらしい。