oozy Blog

「小次郎つばめ返し」

信念と思い込みは違う

http://mainichi.jp/seibu/news/20090909sog00m040003000c.html
5月に山口県で起こった、介護を苦に無理心中しようとした事件の裁判員裁判が8日に始まりました。
事件の現場は私の亡くなった父の実家のある地域で、田んぼしか無く、人通りもまばらな僻地です。
被告は63歳、結婚生活20年、結婚して2年目に重度の寝たきりになった奥さんを、
付きっきりで一人で介護してきたというのは壮絶な状況だったろうなと思われます。
年寄りに食事を食べさせるだけでも、時には1時間以上かかる事もあるし、
オムツ替えも一日14〜15回、添い寝をして夜中も度々起きていたというから、
ほとんど奥さんに人生事捧げていたんじゃないでしょうか。
私たちもそうでしたが、「義父には無理だろう」とか「義母はいやがるだろう」と言う介護人の強い思い込みや、
まだ大丈夫という勘違いが、人のアドバイスを受け流してしまうんですねえ。
私の周りにも、認知症や体の不自由な介護を必要とするお年寄りを抱えた家族がいっぱいいますが、
年々そういう家族が増える傾向にあるように思います。
「人を頼るな」「人に面倒をかけるな」と教えられてきた日本人ですが、
これからの世代には「勇気を持って人を頼れ」という事を教えていかなくてはいけないかもしれません。