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「小次郎つばめ返し」

ぼくの妹 最終回

うんとね、うんとね、そして誰もいなくなった・・・みたいな・・・。
ほら、最初の頃はたくさん居たじゃないですか、
ダメンズ弁護士の瀬川(田中哲司)とか、嫌がらせの張り紙までしていた上司(佐戸井けん太)とか、
ツンデレ理事長の娘(笹本玲奈)とかワンマン理事長(若林豪)とか、大滝秀治さんとか。
公式の人物相関図の個性的な登場人物たちは、みんなドコへ行っちゃったんでしょう?
あの九鬼でさえ、兄妹の前からあっさりスッキリ姿を隠しちゃいましたよ。


うーむ。こうして最後まで見終わってみると、薄め過ぎたカルピスのように印象が薄い。
何味だったんだろう。
兄妹と彼らを取り巻く人物達の関わりが深く無いというか、表面的というか、浅いというか(コレコレ)・・・。
人間同士の関わりって、もっと食い込んだり、時にはいびつに密着したりするものだと思うんですが、
江上兄妹の周りをいろんな人物がサラーっと流れて行ってしまった感があるんですねえ。
兄妹の間に誰も割り込めなかったという事でしょうか。


兄妹の在り方が変わった訳でもないようだしなぁ。
誰かが成長したようにも思えないし、スタートから一周して同じ地点にゴールしたようなモヤモヤ感、
または兄妹が踊っているのを遠くから見ているだけの疎外感と切なさ、
まあ、正直に叫ばしてもらえれば「何なんだそりゃ!」
また数年、オダギリ氏がドラマで拝めないと思うと切なさが倍増です。
「こうくるのかよ!」の連続だったドラマの意外なほどのあっけなさ。
ある意味「ここまで来て、こうくるのかよ!」な最終回でした。