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「小次郎つばめ返し」

ぼくの妹 第六話

人間って本当にそうだよなぁ、損だの得だのそうするべきだの分かってて、
その通りに動けるなら、世界中幸せな人ばかりだ。
でも間違いの無い方を確実に選ぶなら、計算以下の事も無いけど計算以上の事もないし、
予測以上の驚きも幸せも無い。
間違えたり、遠回りしたり、将来の事どころか明日の事さえ分からない人生をみんな今この瞬間も送ってるんだなぁ。
久しぶりに「人生」を考えさせてくれるドラマだ。
・・・・・い、いかん、酒を飲んでドラマを見るべからず。


5話までの、盟が犯人じゃないという事とオダギリ氏のスタイルの良さが並外れているという事以外、
「里子の死の真相」「大滝秀治の正体」「九鬼の正体」など何も分からない状態で進んでいたストーリーが、
一転して全てが明らかになった状態で進み始めた。
九鬼にブンブン振り回される江上兄妹。
お互いにほっとけほっとけないって言いつつ、結局九鬼に関わってしまうんだから、
江上兄妹もまた、計算通りに動けない人間たちのようだ。
変身前の盟は(手術着をつけてない時)、見た目のスマートさと反対に愚直でぼんやりしてて、
草食系そのもので、とても看護士さんたちの羨望を一身に受けているようには見えない。
職場に居たら、きっと「この箱をあの棚に上げて下さい。」とこき使われるタイプであろう。
しかし女性はギャップに弱い。
変身前と変身後の盟のギャップに看護士さんや理事長の娘はクラクラしているに違いない。


様々な事がほぼ明らかになった今後、予測のつかない人間達の感情の揺れが物語の芯になるのか、
それとも新たな衝撃の事実が出てくるのか、ドラマの行く先もまったく予測がつかないが、
早い段階でドラマの着地点は決まっていたようなので、ドラマの芯はぶれずに進んで欲しい。
今回はちょっと硬派に「である」調で書いてみた。(意味は無いけど)