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「小次郎つばめ返し」

男おばさん2009 その2

『PLASTIC CITY』は『2001年宇宙の旅』だと思った、と笠井アナ。
「本来あるべき所に帰っていくと考えると、白い虎はモノリスなんですよ。」
・・・・???・・・・・
な、なんですか?その暗号は。
ワタクシ的には全くネタバレになりませんが、
両方の映画をご覧になった方は、オダギリ氏と同じく「ああ」と頷けるものなんでしょうねえ。
「ぼく、それ使っていいですか?」とオダギリ氏。
「どういう風にこの映画を表現していいのか全く分かんなくて。困ってたんです。」
そうなのか!出演者が分からないんですから、分からなくていいのね?
あなたが出演した作品全てを分かろうとしなくてもいいのね?
香港のアンソニー・ウォンの印象を聞かれ
「あのー、すごくやんちゃでチャーミングで可愛らしいオジさんなんですよね。
 イメージ的にはコワいじゃないですか。香港スタッフはビビってましたけど。]
「この映画はブラジルが舞台です。監督さんが中国人で言葉はどうなってたんですか!?」と笠井さん。
「中国語が2種類、ポルトガル語、日本語、共通の英語が入り交じって、あんな複雑な現場は無いです。」
もうグチャグチャで、とオダギリ氏。
「でもブラジルは楽しかったんで、帰りたく無いぐらいになってました。」
あ、あれ・・・?確かシャワーが用意されないとか、オーバーフレンドリーだとか言ってたような・・・。
「多分ブラジルが合うと思うんですよ。」
悲夢のときも「韓国が一番あってるかも」と言ってましたよねえ。
うーむ、オダギリ氏お得意の「初めて物語」がバージョンアップされたんでしょうか。
最近は一番楽しかった、などの「一番物語」をオダギリ氏からよく聞きます。
「頑張って目立とうというのではない感じがありましたよ。」と言う笠井さんの言葉を受けて、
「エプロンを破ってたりするのは、ちょっと頑張ってました。」とオダギリ氏。
二人で大笑いしつつも「ほんとにね、若いときの失敗ですね。」
とつぶやくオダギリ氏の顔はややマジ顔。


去年一年を総括して
「“壊す”という事が昔から好きなんですよ。今は自分の置かれている立場も多分壊そうとしているし、
 映画も壊そうとしているでしょうし、壊す対象はいろいろとありますよね。」と穏やかな表情で尖り発言。
その意味を知るには、これからのオダギリ氏を見つめ続けるしか無いようです。
最後に軽部さんに向け、メッセージを求められ、
「お久しぶりです!本当にいろいろとすみません!」
体を揺らして大笑いしつつも、謝る事しか出来ないですとバツの悪そうな照れ顔。
軽部さんだけじゃなく、オダギリ氏にとっても前回出演した際のやんちゃが、
心に引っかかっていたのが伺えます。
「何年か経って、ようやくオダギリジョーさんと和解出来たな。」とスタジオでVTRを見ていた軽部さん。
「いろんな俳優さんがいる中で、“オダギリジョー”というような存在って他にいないよね。
 この立ち上がり方は見事であって、やっぱり貫いて欲しいなという気がします。」
おおー!歴史的な和解成立!!
「ぜひスタジオに来て、ココに座って欲しい!」という軽部さんの顔に今度こそ冷たい笑みは無く。
たった今“壊すという事が好き”だといっていたオダギリ氏をゲストとして迎えようと言う、
軽部さんの勇気と度量に拍手を送りたいと思います。
そしていつかまた、大人になった3人の並びを「男おばさん」のセット前で見たいと願うのでありました。
終わり。


貴重なVTRを見せて頂き、本当に本当にありがとうございました!