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「小次郎つばめ返し」

日本人のDNAを確認した出来事でした

デイサービスでリハビリを兼ねて七夕飾りを作るらしく、
義母が「何か書いてね」と親子三人分の短冊を差し出した。
「何にしようかな〜、windowsのパソコンが速くなりますようにって書こうかな。」と娘。
しかし、ソレは天にお願いするよりパパさんにお願いした方が良いような気がする。
「じゃ、成績が落ちませんようにって言うのは?」
ソレもアンタが頑張るしかないしと言うと、
ああ〜どうしようかな〜〜!!と頭を抱えつつも嬉しげな娘。
『旅行へ行けますように』『ウマいスイーツが食べられますように』とか、
書き出してみると、大抵のお願いは本人の努力でどうにかなる事ばかりなのだ。
私は、まさに神頼みなお願いの『オダギリ氏に会えますように』と書きたいが、
『ヘルパーさん達がみんな見るよなぁ。いくらなんでも恥ずかしいし。』
と大人の分別が邪魔して本音を書けない。
たかが遊びの七夕願掛けなのに、いざ短冊を前にするとなかなか一つのお願いに絞りきれず、
ああでもないこうでもないと一晩考えて、
娘:『身長が伸びますように』
私:『叔父が良くなりますように』
パパさん:『みんなが元気でありますように』
という、当たり障りの無いものに落ち着いたのであった。
おそらく、ほとんどの人が「お願い事を一つ書いて」と言われたら、
数十分、もしくは数時間の楽しい空想の旅に出かけるだろう。
しかし日本人であれば、大真面目に考えた挙げ句、おそらく短冊を他人が読むことを想定して、
きっと「元気で」「平和で」という辺りに着地すると思われる。(何の論文だ)