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「小次郎つばめ返し」

私たち制作側は3回目にして既に飽きていました

『もっとオシャレなチラシにしたいんだよ。』と電話口の向こうで企画会社の社長。
出た!超あいまいな“オサレ感”!
『ほらキャナルシ○ィーとかさ、あんな感じで。』
具体的じゃなく、個人的なイメージの“オサレ感”を求められるのが一番困るのであります。
定期的に出るこのイベントチラシはもう3年目に入るので、
企画会社もクライアントに「そろそろ違う感じで」と言われたのでしょう。
最初に頂いた時、ラフ案に「日付は金色、赤、青の3色で。」と言われたり、
「イベント名の色を全部替えろ」と言われたり、「黒は嫌いだから」と全てのテキストに色を入れたり、
チラシ作りの常識を外れた指摘にビックリいたしましたが、
出来上がったチラシのエネルギーに満ちあふれた泥臭さが、かえってオリジナリティと熱気を感じさせ、
「これはこれでいいのかも。」と思いはじめておりました。
『スーパーのチラシじゃイケナイんだよ。キャナルシテ○ーの様でないと。』と社長。
クライアントにそういわれたのね。
「すみません、キャ○ルシティーっていうのを存じ上げないんですが、具体的には?」と正直に申し上げると、
俺も・・・という返事で、追いつめてはいけなかったかとちょっと気の毒になりました。
社長の言っていたショッピングモールのチラシを取り寄せてみたけれど、
それはイメージ写真に大きなゴシックで「open!」と書かれ、裏面に各テナントの紹介の載った、
ごく普通のすっきり整然としたチラシでありました。
『クライアントがね、もうそろそろ飽きたと言うんだよ。』
そりゃ当然かなと思いつつ、むしろ毎回あまり知られていない芸人さんと
地域の同好会頼みのイベント内容に飽きたんじゃないかと思うのであります。