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「小次郎つばめ返し」

夕飯直後だったんだけどね

椅子に座ったままうたた寝していたじいちゃんが、
「こんにちはー!こんにちはー!」と突然大きな声を出して目を覚ましたので、
旦那と私が思わず顔を見合わせた。
「やれ、腹が減った!ビールとうどんかラーメンを貰おうか。」と、
やけにクリアな寝言を何度も繰り返す。
どうも今は空き地になっている所にあった食堂に居るつもりらしい。
旦那によれば、その食堂があったのは何十年も昔の事。
若くして視力を無くすまで鉱山で働いていた義父が、
夏の暑い日や冬の寒い日に仕事帰りに食堂へ立ち寄って、一杯引っ掛けていたのだろうか。
ススだらけで汗だくの義父が仲間達と大声で話しながら冷たいビールを飲んでいる様を想像したら、
楽しくて笑えるのに、なんだか胸がいたくなった。