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「小次郎つばめ返し」

自分を縛るのは自分だと

NHKテレビに目を向けると、金髪&ちょっとぽっちゃり気味の見覚えのある人が。
風とロック」編集長の箭内道彦氏でした。
伝説のフリーペーパー「風とロック」でオダギリ氏にインタビューしていた時のショットを覚えていたらしく(らしくって・・・)、
「人の顔を覚えられない検定」があればすぐに一級が取れる私にとって、これは大変珍しい事であります。
大変お恥ずかしい話ですが、私は箭内さんがクリエイティブディレクターだった事を昨日初めて知りました。
あの時のお姿と雑誌の種類から、てっきり渋谷陽一さんのようなロック評論家だとばかり思っておりました。


“クリエイティブディレクター”ってどんな仕事かと言われると具体的には分かりませんが、
番組中に映画か舞台かのフライヤーラフ案をクライアントに提示した時に
「(デザインが)どっちつかずっていうか中途半端。自信が無いように見えるんですよ。」
と年配の女性にどキッパリ言われてて、
「花も実も経験も実績もある人でも言われるのか!」とビックリ。
箭内さんはインタビューで
「人の顔色ばかりみて生きてきた。学校を休んだ事も無いし、早便をした事も無いし、窓を割った事も無い。それが長年のコンプレックス。」
と言っていて、それを聞いて心が解放されるような気がしました。
クリエイティブな仕事をする人は、
「人と違わなければならない!」「変わった奴でなければならない!」「真面目ではいけない!」という、
普通な奴はダメみたいなところがありがちなので、
普通に暮らし、普通の服を着て、普通の言動をし、どこにいても目立たず、
波も風も山も谷も無い人生を送るワタクシには、突飛なデザインはできないとどこか引け目があるんですねえ。
そういう事にとらわれている限り、結局自由な発想は出来ないんですね、多分。