oozy Blog

「小次郎つばめ返し」

じいちゃんの運の良さは神懸かっている

じいちゃんが川へ入って衣服が濡れているので着替えを出して欲しいと
うちから近所の女性が職場へ電話をしてきたのがお昼前。
この間“イチジクの木事件”を起こしてご近所に助けて頂いたばかりだが、
http://d.hatena.ne.jp/usagitokeme/20080205
とうとう裏の川へ降りてしまったらしい。
電話口で話を聞くと、外傷はなく橋から落ちたと言うより川へ降りた感じだという。
今は降りる人もいなくなった裏の川は、橋の横からわずかに石段と分かる程度に急な道が残っていて道と言うより藪。
その幅数十センチ、勿論手すりもなく、足元は傾いた石段で私たちでもバランスを取りながら降りるのが難しいのだ。
あわてて帰ってみると事態は思ったより大変なことになっていて、
消防車は出る、救急車は出る、役場の人総出でじいちゃん救出劇が行われたらしい。
すでに救急車に乗って主治医の居る病院へ向かっているとの事だったので、
着替えや保険証を持って後を追ったのである。


じいちゃんはレントゲンなどで服が濡れている以外、何も異常は見つからなかったが、
警察からやけに詳しく状況を聞かれた。
「ちょっと変なことを言うようですが、自殺という事はありませんか?」
と大柄な刑事さんたち数人。(か、どうかは分からないけど、ドラマではよくそうなっているので)
「それが、何を話しかけても全く反応がないんですよ。」
「あの・・・耳が遠いので・・・・」と言うと
「ああそうですか!!そうか!そうか!」と合点がいったように顔を見合わせる彼ら。
普通年寄りが話しかけても応答がなかったら、一番に耳が遠いと疑わんかい!!
案の定担架に寝ているじいちゃんに「なぜ外へ出たんですか?」と耳元で聞くと、
「今日は外へ出とらん。」というのであった。
高齢なので大事をとって、一応2〜3日入院と言うことになった。
「昨日は寒かったのう。」
じいちゃん体内時計は数時間でもう一日経ってしまったらしい。
「なんか水があったが、何故水が溜めてあったんじゃろう。」とじいちゃん。
あれだけ説明したのに、まだ家の中だったと思っているらしい。
「昨日、わしの部屋からばあちゃんの部屋へ降りる階段に小石がいっぱいあって歩きにくかった。」


「いつも家の中に石やら草やら生えてんじゃないの〜?」とひねくれクールな主任。
こりゃどうも近々、購入予定のMacBook Proが、据え置きのiMacになるかもしれないなと
ぼんやり思うのであった。