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「小次郎つばめ返し」

M size vol.3 その1

「元気でぇーす。今週も始まりました、Monthly Faceのオダギリです。
 パビリオン山椒魚の監督、富永さんに来ていただきました!」
「こんにちは。」
どう見ても4週分イッキ撮りなんですが、シレーと挨拶する監督に吹き出すオダギリ氏。
「もう3週目ですからね、早いですね〜。」
と、わざとらしい『俳優オダギリ』より
「だいぶ暑くなってきました。」
と、表情一つ変えない監督の方が演技は上のようです。
「今週はミュージックビデオについて話してみようかなと思います。4本ありますよ。」


《ミュージックビデオ談義》
※注:スペルが間違っていても、そっと胸にしまってください
○「Heard'em Say feat. Adam Levine of Marron5」ー KANYE WEST
「あのー蟹江敬三さんの息子さんですね。」
蟹江敬三さんがチラッと映ってますね。」
どちらかがツッコんで下さい。
「監督はミシェル・ゴンドリーさん、面白いですねえ。」
MACY'Sというデパートを借り切っての撮影らしく
「日本で言うと高島屋ですね。」
という分かったような分からないようなオダギリ氏の解説。
画面をPVと M sizeの2つに分けて同時に流すのでよく分からないんですが、
子供が商品の家具に乗ったり、おもちゃで遊んだり、
デパートの中をピーターパンのように飛び回って遊ぶ映像で、
スティービー・ワンダーに似たちょっと高い歌声が聞こえます。
○「Glosoli」ー SIGER ROS
「(出演者が)また子供なんですよねー。1本目と同じようにちょっとファンタジーなんですね。」
同じ監督の手によるものらしいです。
セピアっぽい色調の中、子供たちが岩場や草原を走る幻想的な映像です。
「これやっぱり原っぱを借り切って・・・・?」
アーティストや映像に全然関係のない質問をする監督。
「原っぱ借り切って。(断言)日本で言うと犬吠埼ですね。」
あわよくばビデオの宣伝をして貰おうというM-ON TVの目論見を外す解説が行われています。
「ここで多分犯人を追い詰めるんでしょう。」
ところがビデオでは子供たちが犬吠埼から次々と飛び降り空を飛ぶ展開になっています。
「最後にアッと驚く結末です。」
オダギリ氏の言うとおり、最後の子供が空へ向けて飛び込むと、
その子供は微笑みながら海に落下するというビックリな終わり方。歌詞が気になるところです。
○「SUPER SOUL MEETIN'」ー YOUR SONG IS GOOD
「監督は小島淳平&田中祐介さん。海の中で演奏するというコンセプトが面白いビデオになってます。」
海底にステージと同じようなセットが組まれ、酸素マスクを付けゴボゴボと空気を吐きながら
メンバーが演奏するという、ちょっと見ている方が息苦しいビデオです。
「実際にはプールじゃないですかね。」
監督らしくどうやって撮影をしたかが気になる富永さん。
「本当に海だったらすごいな・・・。」
○「LOVE YOU TILL TUESDAY」ー DAVID BOWIE
突然画面が真っ白になり、???となるくらいの長い間そのままで音楽が流れ始めると
画面左下からマッシュルームカットに時代錯誤なタイトブレザーを着たボウイが登場。
くっくっくっくと抑えきれず笑いの漏れるオダギリ氏。
「これ、オダギリさんですか?」
本気なのかボケなのか分からない監督に
「これ、デビッド・ボウイですよ!」
やっとツッコむ気になったオダギリ氏。
「イギリスの人ですね?」
イギリス臭プンプンです。
オダギリ氏チョイスのPVらしいです。
「なんかもうストレートでしょ?白バックの中3〜4分やるわけですよ、コレを。」
むしろものすごくひねくれて見えるんですけど。
画面横サイズの3:4の辺りに立って歌うボウイは、アップになるわけでもなく
時折腕を上げたり膝を曲げたり、白い寝具に乗っかったり、手首や膝下が見切れている画面で
ダンスとも言えない動きを繰り返してます。
「オダギリさんに似てませんか?」
監督のコメントにクックと笑いつつ、
「いや、日本で言えばジュリーでしょう!」とオダギリ氏。
「いや、今・・・」
「今の時代は・・・・・そうですねぇ。」
思いつかないけれど自分だと言われると遠慮があるのか、なかなか「うん」と言わないオダギリ氏。
まあ普通「そうです」とは言えませんが。
「オダギリさん、似てますよ。」と珍しく監督に積極的に押され、
「いいですか?頂いて。その肩書きみたいなのを。」
ついに『日本のデビッド・ボウイ』の冠を頂くことを決心。
「ご本人にボクが言いますよ。」
監督!今、顔も知らなかったくせに。
「いいですか?」とオダギリ氏。監督に了承を得てもねえ・・・。
「聞いてくんないかもしんないですけど・・・・。」
いや、それよりまず会えないって。
2人の小芝居の間中、置いてけぼりのボウイはその横で、ひたすら白いバックで歌っておりました。
ミュージック談義のあと、まだ続きます!