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「小次郎つばめ返し」

人生は10の格言より、1のジョーク

湯船に浸かりながら何気なく足の裏を触ると
「あしの裏が固いのは風呂でよく洗ってないからなんだよ!」
と言っていた母の言葉が頭に浮かんだ。
当時私は相当本気でテーブルテニス(卓球ともいう)に打ち込んでいたため、
スマッシュなどで踏み込む右足の裏がものすごく固く、
よく後輩に画鋲を刺した足の裏を見せ「痛くないんだよ」と自慢していたのだった。
その自慢話が周り回って母に聞こえ、なんだか恥ずかしかったのだろう。
『いや角質が溜まると言ってもそんなハズはないよなー!』
と、今頃になって思い出したのだ。
だいたい両親から言われたことは感動的な言葉より、
何故か当たってるかどうかも分からないアヤシイ格言や常識論の方を覚えている。
小学生時分、背が高くて悩んでいた私に
「あんたは麺類が好きだから、麺のように背が伸びるんだ。」と言ったのも母だ。
あれからしばらく麺類を控えていたために私の身長はそこでストップしたに違いない。
きっと娘も大きくなったときに、私が常々唱えている「生活は創意工夫」「自分で考え自分で決断する」
などの素晴らしい教えは一切覚えてなくて、
「早く寝ないと表の道路に狸が踊りに来るよ。」とか
閉山した鉱山跡の山の斜面を
「あれはUFOの発着場で中には宇宙人の基地がある。」
と言った事ばかり思い出すんだろうなと思うと、
私が死んだとき、私の思い出話がこんなんばっかりだったらヤダなーとため息が出るのであった。