oozy Blog

「小次郎つばめ返し」

父にしてやられた

日曜日の朝、夢の中で私は隣りに座る父の空気を感じとり、
一緒に居た主任に「ここに今お父ちゃんがいるよ!」と言った。
父は大変な上機嫌で大きな声を出し、私と主任の会話に割って入るので主任の声が聞き取れず、
終いには「うるさいよお父ちゃん!」と笑いながら私が言ったほどだ。
亡くなる数年間付けていた酸素ボンベは無く、
父は会話を楽しんだり、肘枕でゴロンと横になったり、
何故か普通に主任が出してくれたご飯を食べたりして楽しそうに過ごし、
目が覚めるともちろんその場に父はいないが、
私は余韻にしばらく浸りなんとなく幸せな気分になった。


ふと気づくとその日は偶然にも父の誕生月の月命日で、
さすがに「虫の知らせ」だのなんだの全く信じない私も夕方には気がそぞろになり
結局花を買って実家に急いだのであった。