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「小次郎つばめ返し」

オダギリジョーの韓国絵日記 その1

『わずかに時間が空いた5月 彼は友人と旅に出た。
 これはオダギリジョーのプライベートビデオを編集したものです。』


オダギリジョーのプライベートビデオ!!!
オダギリファンにとって非常に扇情的なテロップで始まったこの番組は
まだまだ新人のオダギリ氏を何かと贔屓にしてくれたCSのトラベラーズTVで2002年に放送されました。
本当に久し振りで、ほぼ初見のような新鮮さです。
このころのオダギリ氏はCSという割合自由な制作現場で、
出演者というより製作側に立っていろいろと番組作りを試していたように思います。



「ども、こんにちは、オダギリです。」
成田空港の前に立つオダギリ氏は、ファンにお馴染みのレトロ母's Capにグラデの入ったトンボサングラス、
ヘビ柄っぽいマフラーに紺のジャケット、帽子から覗く髪は明るいブラウンです。
「いつものようにカメラ兼アシスタント(兼パシリ←私の幻聴)はサンチュ君です!」
フッフッフと破顔するオダギリ氏は、気の許せる相手とのプライベート旅行ということで
リラックスしているようです。
「はい!サンチュです!」
カメラを交代して挨拶するサンチュ君は今見るとかなりイケてるメガネ君じゃないですか!!モテメガネのはしりですよ。
しかし一生懸命しゃべってるサンチュ君のコメントにナレーションが思い切り被っているあたり、
2人の芸能界での立ち位置をシビアに映し出しているのであります。
「2002年、丁度時期ですよワールドカップ!日本と韓国が共に力を合わせてボールを蹴り会う・・・みたいな、
 そういう状態です。」
オダギリ氏のコメントに「そうだったなあ」と当時を振り返りつつ。
「ただ!寂しいことに日本と韓国、世界一近く、世界一遠い国と言われています。
 え〜日本の僕たちにとってあまり韓国の状況というものを把握できてない部分が多々あります。
 今回の旅行は『韓国の今を感じる』ということで、これから行こうと思います。」
番組のコンセプトはオダギリ氏が実際に韓国を訪れ歩いてみて、
かの国から受けるものを一枚の絵にしようということらしいです。
とりわけ韓国に思い入れのあるオダギリ氏が頭と体をクリアにして、何を感じとるのか?何を受け取るのか?
番組終了時に一枚の絵となって答えが出されるはずです。


仁川国際空港に降り立ち、待ち合わせている通訳をキョロキョロと探すオダギリ氏の周りにファンの姿もカメラもなく。
これたった4年前ですよ!!!先日の訪韓の騒ぎが夢のようです。
待ち人の中に『サンチュ』と書かれたカードを持ってひっそりとたつ女性を発見し大爆笑のオダギリ氏。
和久井さんとおっしゃる通訳の方は飾り気のない誠実そうな女性でした。
「さてソウル市内へバスで向かいたいと思います。」
まるっきり一般の日本人観光客ですよ。
ワンマンバスに乗り込んで
「えーミョンドンに行ってきます。噂によると若者の多いところだと。
 今の韓国の若者がこぞってオレがオレが・・・みたいな・・・。」
オダギリ氏らしい言い回しに吹き出すサンチュ君。日本で言えば原宿だそうです。
バスの景色がドンドン高層ビル街に変わり、「スゲーな韓国・・・」とつぶやくオダギリ氏の言葉は
期待感に溢れています。


「ますはミョンドンに着いたところで宿探しに出たいと思います。」
こ、これからっ???これからですか!?
決めたホテルはこぢんまりした、いわゆるビジネスホテルです。
「ボクがフレズノにいた時の韓国の友達の電話番号を隠しもってきてまして、
 今実家に電話したところ携帯の番号をゲットすることができました!!」
うわーなんて奴だ!友人を装い、家族からいろんな情報を集める仕事がありますからねえ。
今なら怪しまれて絶対教えてもらえませんよ。
「4年ぶりなんで覚えてくれてんのかどうか分かりませんし、会えるかどうか分かりませんが・・・。」
えー覚えてくれてるかどうかも分からない距離感の友人に突撃ですか!?
本当に何の取り決めもない旅行なんですねえ。
こうして自由人(勝手気ままな)オダギリジョーが昔の友人を巻き込んで始まろうとしている韓国絵日記の旅。
どうなっていくのか?楽しみ度5:はらはら度5と半々なのであります。

つづく