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oozy Blog

「小次郎つばめ返し」

夏の王様番宣「NHKお好みワイドひろしま」 その10

バラエティ オダギリジョー

オダギリ氏作詞作曲の“t”が掛かる中、再び席に着く3人。
「去年CDを出されたんですよね?ジャズあり、テクノあり、ポップスありといろんなジャンルが入ってましたよね?」
「そ〜〜ですねえ、いろんなジャンルを入れてみました。いろんな方に聞いてもらうと言う意味で
 いろんなジャンルを含めてみたんですけども。」
いろんな人に聞いてもらうには発行枚数が少ないですよ。
「本当に絵もですけど、俳優も、音楽も“作る事”っていうのがお好きなんですねえ。」
にこにこと問いかける女性アナからオダギリ氏に対して身内のような親近感が伺えます。
「もう作ることでしか自分を表現できないんですよ。自分が生きている意味をそこでしか見てないんで。
 自分の存在意義としての表現、自分が表現を止めたときは、居る意味がないなと思っちゃうんです。」
思いも寄らない切羽詰まった答えに一瞬沈黙の空気。
先ほどまでのおちゃらけたアンちゃんが影をひそめ、
口調は柔らかいものの鋭いオダギリ氏の内面が浮かび上がる横顔を見て、
今更ながらそのギャップにビックリの私。
「自分が生きている限りは表現を続けるつもりですね。」
『作ることでしか自分を表現できない』というオダギリ氏は、
実は何もしなくてもただそこに居るだけで無意識に自己を表現していると言うことにまだ気付いてないようです。
そしてひょっとしたらそんな大層な『存在意義』なんて必要ない、いるだけでいいという
オダギリ氏の身近な人達の存在にも気付いてないかもしれませんねえ。


「表現を続けていくと言う意味では、今後の目標はありますか?」
「絵を描くにしても、音楽を作るにしてもすべて創作というのは結局は映画に続き込ませたいです。」
変な日本語ながら言いたいことはなんとなく分かりますよ。
「映画というのは総合芸術ですから、自分が絵を描くように画を切り取っていきたいですし、
 自分が作る音楽を乗せたいですし、役者としても参加したいですし、勿論本は(脚本)自分で書きたいですし、
 自分の芸術というものを全て1本の映画にするというのがボクの夢ですね。」
「集大成を見てみたいですね。」
満面の笑みを浮かべる両アナに
「いやーー、見せない!」
と、まるで丸裸の自分を見せてくれと言われたような拒否をするオダギリ氏。
冗談のように聞こえるこの言葉どおり、現在でもオダギリ氏の映画はたった一度公開されただけで、
出演者達にも披露されることは滅多にないのであります。
何かを表現し形にすれば誰かに見て欲しくなり、
肯定されるにせよ否定されるにせよ、なんらかの反応が欲しくなるのが普通だと思うんですが、
オダギリ氏にとって「表現する」ということは誰かに自分を認めてもらう手段では無さそうです。


「さて今日はオダギリジョーさんを招いてドラマ「夏の王様」の魅力、
 オダギリジョーさんの多彩な才能についてお伝えしましたけれども如何でしたか?」
エンディング近く、3人のアナに囲まれてすっかり先ほどの鋭さが抜けた顔のオダギリ氏。
「いや、ボク一人でしゃべりっきりで良かったのかなと思って・・・。すいませんでした。
 すっごい楽しかったです!ええ、もう酒飲んでしゃべってるような・・・。」
番宣的にどうなんだ?と不安げなオダギリ氏にいえいえ!いやいや!と気遣うアナ達。
「FAXも本当にたくさん届いておりまして、時間の許す限りご紹介しましょう!」
「『ボクは島の子供のエキストラで出演しました。』」
ああー!と思い当たった顔で「ヨウヘイ君だ!覚えてる!」と嬉しそうなオダギリ。
「『ロケでは毎日暑くて大変でしたが、オダギリさんと一緒にドラマに出られて良かったです。』」
8才の男の子からの応援メッセージに目を細めて
「いやーなんか嬉しいですねえ。いや、もう・・・なんかね・・・嬉しいだけです!」
本当に感激すると上手く言葉に出ないオダギリ氏。
「広島で3年ぶりに作ったドラマですから、広島の皆さん見てください。これが広島だー!ということですよ。
 本当に熱くて、今失いかけているような若者の情熱が帰ってくるようなドラマになってますから。
 必ず見てください!」
一緒に作った地元の方々のドラマに対する情熱や声援が余程嬉しかったのか、珍しく熱いオダギリ氏。
「『私もエキストラで参加させていただきました。とても貴重な体験で楽しかったです。
  間近に見れてオダギリさん、本当に本当に格好良かったです!』」
いえいえとブルブル首を横に振るオダギリ氏へ
「『日焼けした肉体も素晴らしかったです!』」
さらにだめ押しでオオゥ!!と首をすくめて恥ずかしそう。
「本当にエキストラの方がいらしお陰で出来たわけですし、
 エキストラの方の方が大変ですよ。暑い太陽の中立ってなくちゃいけないし・・・。
 本当にありがとうございました!皆さんのおかげです。」
繰り返し地元の方々やエキストラの方々に礼を述べるオダギリ氏。
熱くなった照れ隠しなのかエンディングでふざけて「さようなら」と手を振っても
根の真面目さは隠しきれません。
ドラマを地元の方々と一緒に作ったということが、よほどオダギリ氏の心に触れるモノがあったのでしょう。
いつになく饒舌なオダギリ氏から熱くて真面目、感激屋の一面を引き出してくれた番組でした。
おしまい