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「小次郎つばめ返し」

夏の王様番宣「NHKお好みワイドひろしま」 その8

「続いて『カフェじゃけぇ』です。」
女性アナが変わってスタジオに観葉植物が持ち込まれても、インタビュー形式は先ほどと変わらず。
「才能をいろいろお持ちのギリジョーさん!
地方人は素直ですからね。
「いやいやいや、言わないでください、そんな・・・。」
アナタがそう呼べっていったんですよ!!
親戚の甥っ子をからかうように、拗ねるオダギリ氏を見て嬉しそうに笑う両アナ。


「小さい頃ってどんな少年だったんですか?」
「ボクはですねえ、一言で言うとものすごくシャイでしたね。人見知りはするし、クラスであてられることすら
 恥ずかしくて・・・。兄弟もいなかったし、家族とあまり話をする時間もなかったし、余計に内にこもるタイプ
 だったかもしれないですし、今でも変わってないですよ。」
ちょっとマジ顔のオダギリ氏に
「バラエティでもご活躍でオシャベリが上手ですよね。どうして変わったんですか?」
意外そうな女性アナ。
うーん、このころのオダギリ氏への世間の印象はお調子者で適当に器用で、
口の上手い現代っ子って感じだったかもしれません。
今思うと、バラエティでのオダギリ氏は相当自分の気持ちを奮い立たせて臨んでたんでしょうねえ。
「別に変わってないんですよ。今でももうカメラ回ってないときは全然しゃべんないですもん。」
ホントですかー?と訝しがるアナですが、正直いうと私もこのころはホントか〜?と思ってました。
「みなさんに見ていただくものというのはエンターテイメントだと基本的には思いたいんですよ。
 楽しませてなんぼって言う感覚なんで。やっぱりそこでしゃべんないのはエンターテイメントじゃないって
 思っちゃうんですよ。」


テレビっ子だったというオダギリ氏に
「好きなタレントさんとか小さい頃からの憧れってありました?」
こういう質問には具体的に答えを出さないですからねえ。
でも地方だから気を許してもしかしたら・・・・と思いつつ興味津々な私。
「え〜〜〜〜小さい頃・・・(思案中)・・・ルパンは好きでしたねえ。」
何十回も聞きました、ええ。
「スタイルはなんとなく似てますねえ。」似てる似てると声を合わせる両アナ。
「だからボクは髪を切るとルパンルパンって言われてたんですよ。で、髪を切ったら次元次元って言われてました。」
こりゃ初耳です。要するにマンガ体型なんですね。
そんなオダギリさんなんですが・・・ってどんなオダギリさんか分かりませんけど、
「俳優になろうと思われたのはいつ頃から?」
「アメリカへ行ってからなんです。映画を学ぼうと願書を出したんですけれども、英語がまだダメでですね、
 願書が制作の側じゃなく俳優養成の所へ行っちゃったんです。間違えちゃったんですよ。」
おそらく過去一番聞かれたであろうと思われる質問にも真面目に答える新人俳優。
「ただそのクラスをとってくうちに、役者の生の舞台を助けるステージクルーとして入らせてもらったりとか、
 生の役者の演技を隣で見ることが多かったんで、その面白さっていうのに触れてからは、監督になる前に
 役者を極めたほうが良いなと思って。」


「どんな学生時代だったんですか♪」
小難しい演技の質問も良いですけど、このストレートな女性アナの好奇心がいいですねえ。
「今と変わらずシャイな日本人だったので、ほぼひきこもりですよ。映画館に行くかビデオを借りて家で見るか。
 本当にそういう闇の中が好きでしたね。」
本当のことを真面目に答えれば答えるほど話題が地味になるオダギリ氏に
「ホタルみたいですね。」
と、どっから持ってきたのか分からないフォローをする男性アナ。
「輝いているワケですね、自分が。」
そーきましたか!!!どうですか!このNHKアナのプロ根性!
なのに「自分にカビが生えててもおかしくないなって・・・。」
と一言で台無しにするオダギリ氏。
「そういう中で蓄積されてって俳優業っていうものが身についてったんですね?」
「あの時間にあれだけの作品をボクは・・・もう何百本も観てたんで、その時の影響って今でも残ってまして。
 それが助けになってますね、ええ。」


ただ1冊の本を探して何軒も何日も本屋を巡ったり、
一晩中あり得ない妄想してとうとう朝日がのぼってしまったり、
あの金はなくても時間だけはある時期って無駄のようで大層貴重な時間であったと
通り過ぎた後に思うものでございます。
と言ってる今のこの時間も振り返れば勿体ない時間だったと思う日がやってくるんでしょう。
こんな貴重な時間の積み重ねが今のオダギリ氏をこの頃より一層魅力的にしているのは間違いないようです。
つづく!