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「小次郎つばめ返し」

そのため2日間強制的に仕事は休まなければならない(今夜はお通夜編)

講(こう)、いわば『向こう三軒両隣』で不幸があった。
こういう場合、講内(こうない)の家からそれぞれ手伝いに出ることになっている。
朝7時半、病院からご遺体が戻ってきたばかりのその家へぞろぞろと集まるご近所の方々。(含私)
ご主人を亡くし呆然としている未亡人にお悔やみの挨拶をしたあと、
各自バラバラと家の中に散り、手にしていた段ボール箱へ
テーブル、鏡台、本棚の上に置かれた小物を猛然と詰め込んで2階へ持って上がるのである。
イス、ソファーに至るまですべて移動され、狭い和室は瞬く間に広間になった。
次に掃除機や雑巾、葬式に使う食器が探し出されるため全ての戸棚がさらされ、
家の中のプライバシーなど無し。
生活の全てを白日の下に晒されるのである。


夕方、一度お開きになり帰宅した私が最初にしたことは台所の掃除であった。