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「小次郎つばめ返し」

そんな義父ももうすぐ87歳

義父は毎朝主人や私が出社する時刻になると
車庫の近くまで出てきて手を振って見送ってくれる。
それは雪の日であろうと雨の日であろうと
私が結婚して以来欠かしたことのない義父の日課だ。
義父は全盲のためもちろん私たちの車が出たかどうか分からないし、その方向さえ分からない。
コロが足元へ並んでいることにも気づかず、全くよそを向いたまま手を振り続ける義父を
バックミラーで確認するたびにやっぱり切なくなるのだ。
・・・・・と言う話をするとキバコさんが
「だからあんたはやってけるのよねー」と心なしウル目で言った。
(年を取るとやたら涙もろくなります。)