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「小次郎つばめ返し」

新選組!第41回「観柳斎、転落」

バラエティーの感想の前にちょっと大河を入れます。ゴチャゴチャしてすみません〜。

三谷さんは資料の少ないどんな人物にもエピソードを用意して、人格に肉付けをし具体的に見せてくれます。
そしてその人生の最後を飾る名人ですね。
と、考えるとこの大河49回分は近藤さんの人生の最後を飾るための
エピソードの積み重ねということになるかも・・・。
三谷流で副長、斎藤さんや永倉さん、島田さんの最後を見てみたいんですが、
本編中では無理そうなので是非、続編で。(なんちって)
観柳斎というのはなんか、ダメな身内を見ているようです。
ダメダメな弟がいるとします。毎月のように何故か生活費が足らなくなるのです。
貸すその度ごとに言い聞かすとその都度神妙な顔で私の話を聞き、時には涙さえ浮かべて頭を下げるのに、
ある日家の前を通ると外車に乗り換えてたりしてます。
その時の「根本が分かってねーじゃんか!」と怒り落胆する気持ちによく似ています。←具体的すぎ
とことん悪いヤツではないけれど、どこかズレてる。不完全で自分勝手なキャラクターです。


直参に昇進して喜ぶ新選組隊士達。土方さん、無邪気に喜んでていーんですか?
あなたのせいで斎藤さんの名前が無いじゃないですか!
もう一つありますよ。
「もういいだろう、これでお終いにしよう」という局長の言葉に「ああ」ってあなた!
じゃあ伊東派を壊滅すべくあなたの命令であちらに潜入している斎藤さんの立場は?!
もしや本当に存在を忘れてるんじゃないでしょうね。プンプクプンプク!!!
いや、命令が下され斎藤さんが遂行したとしても近藤さんの思惑からはずれることになるのでは?


新選組との関係を悪くしたくないと観柳斎や脱走隊士達の加入を拒む伊東さん。
まるで現在の国同士の駆け引きを見てるようです。
その伊東さん、若輩2人をつれ坂本さんと会ってます。何故この2人だったのか。
ストーリー上必要だったにしても三谷さんはその理由にさえちゃんとエピソードや理由をつけていそうだから、伊東さんの中ではそれなりの理由があったんでしょう。
坂本さんの護衛につけるという事はまたもや本人(藤堂さん)の知らない間に
決められていたようですが、思わず後ろで顔を見合わせるボディーガードの2人。
斎藤さんの顔は「しまった!」にも見えるんですが、ホントのところはよく分かりません。
ですが藤堂さんを守りきれなかった理由にはなりそうです。
こうやっていろいろなものを斎藤さんは抱え、すべてを内に秘めたまま
新しい時代を生きていかないといけないのですね。うーーーん、なんか辛い。
思いも掛けない2人の対峙が見れ、斎藤ファンとしては短い時間でも大変嬉しゅうございました。


知らない人にはここからちょっとネタバレですが、
今回は最初から最後まで「もう人が死ぬのはたくさんだ」が何度も語られているのに、
これから新選組の内部抗争でもっとも悲惨な「油小路事件」がおこってしまうわけです・・・。
なんかね、すごーくイヤな予感がするんですよ。
直前にわざわざこうした局長の心の変化(いやむしろ最初からそうであったような)と決意を見せたことは
その後の事件が起きたときの衝撃度を更に強めることになるのでしょう。
ああー!と目を覆いたくなるようなエピソードが用意されてるんじゃないですか?三谷さん。
これまで知らなかった方が面白かったなと思うこともしばしばでしたが、
ここからは知ってて良かったかな・・・・・なんて・・・逃げてます・・・。
イラストは後日です。
あ〜出番が少なくて選びやすいな〜!
(ホントは印象的だったのであれで良し!なんですけど拗ねてみました。)