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「小次郎つばめ返し」

軍師(?)策におぼれる

むしろ遅いくらいだが、義母はホームヘルパーとデイサービスの利用を
8月から受けるようになった。
これで週3回の入浴ができるようになったわけだが、
実際、ちゃんと利用したのは2回だけだ。
「めまいがする」「足が痛い」などの理由によって当日ドタキャンしてしまうからだ。
しかし単に入浴を頼むというでけでなく、地域のスペシャリストと顔つなぎをして
いざというときに連繋して事にあたるという私の目論みも含んでいる。
今日近所の家から私の職場に連絡が入り、
「お母さんの足の具合が悪いからすぐに帰ってくれと言っている」とのこと。
目の悪い義父が真向かいの店に手探りで横断し、職場へ連絡を取ってくれるように頼んだらしい。
私は定期検診で家から1時間掛かる病院へ行ってたため、すぐに帰宅することが出来なかった。
こういうときにこそと普段から親身になってくれていたヘルパーさんに
連絡を取ると快く様子を見に行ってくれた。
しかし義母は「触らないでくれ」「帰ってくれ」と繰り返すばかりで、
とうとう追い返してしまったらしい。
義母はトイレを失敗して服もベッドのマットも布団も濡らしたままで私の帰りを待っていた。
早くも私の地域巻き込み型介護計画はつまづいてしまった。
むぅ・・・・・念密な計画よりプロの懐柔より義母の懐柔が先だった。