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「小次郎つばめ返し」

介護日記

寿命はなぜ「寿」と書くんだろう

弔問に来られた方々はみな口々に「頭が良くてやり手で綺麗な人だった」と言うのであります。私が初めて会ったときの義母は右半身を引きながら杖をついていて、すでに70才前のおばあちゃん。私の知っている義母との違いに戸惑うのでありました。義母が脳梗塞…

私の人生は間違いなく豊かになりました

9月20日金曜日、義父が95歳で永眠いたしました。 中秋の満月の次の日、彼岸の入りです。 満月は「達成」を意味するそうです。 義父は人生を達成したのだと信じております。 40代で光を失い、半生を暗闇の中で生きた義父が、 私の事をよく「我が家の太陽」と…

ばあさま第3の人生スタート

8月の初旬にショートステイから帰宅したばあさまの臀部には 4〜5カ所のひどい褥瘡ができておりました。 以前からいらっしゃってくださるご訪問客様はご存じかと思いますが、 施設を利用しはじめて6〜7年、アクシデントの連続でございました。 ○車いすへの…

なんだか私が悪いような気がしてきますた

我が町は二日続けて県内一番の気温を記録したようでございます。 そして恒例、我が家にもやってきましたエアコンの夏! 過去ログ→http://d.hatena.ne.jp/usagitokeme/20110701 数年間にわたって繰り広げられている、熱きエアコンの戦いでございますが、 もう…

ケアマネさんが、またアレなんですが

年寄りと子どもはアクシデントの連続というのは、こりゃもうある程度仕方のないことであります。 ・・・・・う〜ん、また各方面からお叱りを受けるかもしれんのですが、 ばあさまがショートステイから帰宅した際、施設の専属看護師さんからの報告に耳を疑っ…

外したままの和室の襖と障子をどうするかという新たな問題

じいさまが余命数時間と言われたのは4月下旬。 低血圧、大量出血、血中酸素の低下、高熱が続く、腹水が溜まるなど問題続出の日々から、 ある日を境に出血が減り、鼻から胃へ通したチューブが無くなり、 口を覆っていた酸素マスクが、鼻の酸素チューブに変わ…

痒いところにまったく手が届きましぇん!

6月30日に帰宅予定だったバアちゃんが、ショートステイから帰って来たのは、 ケアマネさんから「二日間だけ部屋が取れなかった」と連絡があったからであります。 すでに6月のショートステイ期間中の事でした。 連絡を受けた時のワタクシの驚きが伝わりにくい…

次のショートの10日後まで何事もありませんように

じいさまは「数時間の命宣告」から17日目を迎え、最高血圧100を常時キープしとります。 とはいえ消化器官からの出血が止まらず、依然何が起こっても不思議じゃない状態で、 朝昼晩と実家の母、ワタクシ、夕方には旦那が病院へ顔を出していちいち数字チェ…

予行演習か

おはようございます(゚▽゚)/ 入院中のじい様が朝までもたないと言われて、その日の夜中に和室のベッドを解体、箪笥を移動し畳を磨き、一番良い写真を選び出し、 朝一番で帰省するように娘に連絡、 掛布敷布を白にかけかえ、座布団を用意、揃いのコップを洗って…

最後に残るのは父母への思慕か

ジイちゃんが退院したら、入れ替わりにバアちゃんが入院するという日々でございます。 ばあちゃんと同室の老婦人は、いつ何時訪れても廊下に響くほどの大声で喋りまくっていますが、 昨日も「家に連れて帰ってくれ」と大声で誰彼とも無く呼びかけておりまし…

プレゼントはPLAYBOYのニット

本日じいちゃんの誕生日。 いつもより1時間早く職場を出て、入所先の特養へ向かったのであります。 この頃のじいちゃんは、一音も聞き取れないほど耳が遠くなっていて、 今日が自分の誕生日だと伝えるのは至難の業でありました。 野次馬のようにワラワラと…

そんなに悪くない生活だもーん

いい方向に呆けつつあるバアちゃん。 ショートステイにも「会合に呼ばれた」と嬉しげに出掛けました。 いやしかし、今月は在宅期間が長くてクタビレマシタ。 介護生活15年に及ぶと、ワタクシも15才年を取るわけで、 入所希望を出して5年近くなるし、介護度5…

この辺りにも気を遣ってくり

近頃バアちゃんの中では 『よそのおたくにお呼ばれして、毎日料理をごちそうになっている』という事になっているらしい。 午前、午後と違うヘルパーさんがやってきて、食事を食べさせるのだから無理もない。 食事中に「とても美味しい!」とばあちゃんが大げ…

いや、ヘルパーさんは何も悪く無いけど

この頃のバアちゃんの食欲は凄まじいのレベル。 固めのお粥が一回り大きいサイズの大人茶碗で山盛り、 煮しめと魚の炊き合わせ、汁物など2品のおかずも器すれすれ。 健康な男性が食べる量に匹敵します。 たしかに施設などに比べれば品数は少ないかもしれない…

アンタは遠慮し過ぎて遠回しすぎるとキバコさん

ヘルパーさんとの交換日記に 『汗をかいているので、出来れば着替えさせてください』と書き置き。 今回始めて導入したエアマットのせいか、バアちゃんが大量の汗をかくのであります。 しかし着替えた様子はなく。 そうか、さらりと飛ばして読んでしまったの…

正直であることが全て良いとは限らないのね

周り見てもそうだが、歳を取ると食べる事への欲望は高まる一方らしい。 ばあちゃんとワタクシの二人の時間は、最初から最後まで食い物の話題オンリーである。 おばちゃんが転んで足を折ったらしいよ、とか 今朝は大雪で一面真っ白よ、とかどんなに話を別方向…

まだまだワタクシの腕が未熟であると悟った瞬間であった

昨日のばあちゃんの夕飯は、白粥、鯖の味噌煮、肉じゃが、大根の味噌汁。 いずれも細かく刻んで、歯茎で潰せるくらいの柔らかさだ。 「どれもこれもうまい」 と、ばあちゃんは全世界が泣く勢いで全力大絶賛。 美味さに驚いたように、何度も何度も繰り返すの…

回復は思いの外早そう

帰って来たバアちゃんは、思ったより元気で喋る喋る。 しかし食事完全介助となっておりました。 台所で煮炊きをしつつの食事介助。 一口食べさせて鍋の様子を見に行き、戻って一口食べさせる、を繰り返していると 「アンタの手を取らせるねえ。でも手が全然…

気持ちは嬉しいけどご辞退します

夕飯だけは入院中のババ様の食事介助にいくワタクシ。 今や身体の向きを変えることも難しくなったババ様はベッドで寝たきり状態。 食事は全て形の無いとろみ食で、見ようによっては少しグロテスクであります。 「今日はあそこから歩いて帰った。天気が良かっ…

しみじみ書いた昨日の今日で何ですが

ショートステイ→即入院となりまして…onz えー、また「蜂窩織炎(ほうかしきえん)」でございます。 約1年間に3回目! 細菌による感染が原因らしいのですが、 再発しやすいのかなあ… 集団生活だしなあ… 歳も取ったしなあ… 現場も人手不足資金不足で大変だろ…

3人って誰と誰と誰よ?とキバコさん

退院→即ショートステイ入所になったばあちゃんの様子を見に行くと、 元気で食欲もある、ということであった。 この頃のバアちゃんは、状況の把握ができない。 入院中は『他人の家へごちそうに招待された貴人』、 ショートステイは『婦人会のあつまりにきた会…

ショート入所4日でベッドから2回転落って

ショートステイ先→入院は、今年に入って3回目。 食事後に意識を失ったのと、入所中に2回ベッドから落ちた事から経過観察のための入院であります。 最近の入院を思い出してみると ◎食事後の意識喪失(血圧低下) ◎蜂窩織炎(細菌が皮膚に入ることによる化膿)…

無意識に本音が出るのね、うふふ

バアちゃんが「家に帰る」とか「この部屋は私の部屋じゃない」とか言い出しました。 この「家に帰る」と言い出すのは、大抵の年寄りが辿る道であり、 その次に来るのは「嫁をお母さんと呼ぶ」→「あんた誰?」であります。 今朝一番に部屋へ行くと引きつった…

同じ地区のご近所さんだと言えないのよ

9月8日の顛末ですが→http://d.hatena.ne.jp/usagitokeme/20120908 休み明けの昨日、事業所の責任者の方からさっそく会社へ電話がありました。 午後の訪問が無かったのと、薬の話は別々のようで、 土曜日の午後に訪問がなかったのは「担当が忘れていた」、 薬…

なんでこーなるの!

事の発端は、私がバアちゃんの朝の薬を用意してなかったことにある。 というのも診療所に取りに行った薬を会社に忘れて帰ったので、家に在庫が無かったからなのだ。 訪問ヘルパーさんから「朝の薬がありません」と電話があったよ、と主任からメールを貰った…

そんな一言だけで、まだまだ走れる燃費の良さ

ショートステイ→入院→ショートステイを経て、1ヶ月半ぶりにバアちゃんが戻ってまいりました。 他院後、半ば誘拐されるようにショートへ連行され、 恨めしげな顔を見るのが忍ばれず、その後2週間、施設へ面会に行っておりませんでした。 入院中のベッド上で「…

お口チャック!

ばあちゃん入院1週間目、足の腫れや炎症も消え、すこぶる元気であります。 特に口が。 「わたしゃ、あの病院にはもう一切行かん!誰がなんと言ってもあの病院へは行かん!」 と目を剥いて叫ぶのであります、病室で。 病院ではなく、ショートステイ先の施設の…

エサじゃなんだから、なんとか工夫はないものかなあ

結局、「蜂窩織炎」(足の炎症)で入院しているバアちゃんですが、 ほぼ寝たきりで食事は全介助。 職場と町の病院が近いため、休憩を操作して昼食と夕食の介助に行っております。 「完全看護」といいつつも、現場は人が足らないのが実情であります。 嚥下が…

空気抜けっぱなし

まあそんな感じで介護生活も15年。 あの頃は周りから大層気の毒がられたものですが、 わずか十数年で今や総介護社会! 一家に一人、ないし二人の要介護者を抱える時代になりました。 まだ30代後半の工場長も、突然父親を亡くし、 身体が弱く介護の必要な母…

あ、健在じゃないか

この頃全く話題にならないんですが、ジジババ様ご健在でございます。 じいちゃんは3月に本格入所して以来、様子を見に行く度に背中が逞しくなっているような気がします。 食事は栄養士の元に作られているし、室温、湿度は快適に管理されてるし、 声を出せば…