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oozy Blog

「小次郎つばめ返し」

寿命はなぜ「寿」と書くんだろう

介護日記 日常

弔問に来られた方々はみな口々に
「頭が良くてやり手で綺麗な人だった」と言うのであります。
私が初めて会ったときの義母は
右半身を引きながら杖をついていて、すでに70才前のおばあちゃん。
私の知っている義母との違いに戸惑うのでありました。

義母が脳梗塞で倒れたのが52才。
全盲の義父、まだ学生の1人息子を抱え、バリバリ働いていた頃で、
どんなに心細かっただろうと想像してみる、
村で初めて車の免許を取り、詩吟や書道、舞踊を嗜んだという義母が
その楽しみのほとんどを失った暗闇を想像してみる、
幼い頃に両親を亡くした一人っ子の義母が歩んできた人生を想像してみる、
でも思い出す義母の顔に陰りや苦労のあとは全く無いのであります。

義母が右半身の自由を失って40年。
しかし義母を知る人たちの中では今なお、強烈に焼き付けられているようです。
年を取る毎に褪せるどころか色鮮やかになる人生もあるんだと
亡くなってからも義母に驚かされるのでありました。

web拍手メッセージへの返信です

>拙宅にお出で頂き、ありがとうございます〜。
 いつも感想を先に書くんですが、一気に書くとやや疲れるのか、
 絵ではついついふざけて遊んでしまうんですよー。
 それにしてもオチには年齢が出てしまいますな。
 オダギリ氏はよくトーク番組やバラエティに出てたんですが、
 「換気扇女史」と「包丁話」はあの頃のオダギリ氏の持ちネタだったのか、
 割とあちこちで話してます。でもかなり膨らませてるんじゃないでしょうかw
 ドラマや映画はDVD化されますが、バラエティは中々見られないので
 レポ的にいろいろ書いております。興味があればお暇なときにでもどうぞ〜。

web拍手メッセージへの返信です

>うぉぉぉ、遅くなってスミマセン!
 更新時くらいしか覗かないもので今気付きました!
 ムジカは再生しているときにたまに旦那が一緒に観てますけど(ぼんやりと)
 特にコメントは無いですねえ。
 まあ好きなドラマを見ているときも基本静かですけど。
 うっかり楽器について質問すると番組をやっている間中話されます。
 番組自体の感想を聞いてみますね! 

重版出来! 第10話

オダギリジョー ドラマ 重版出来

五百旗頭さんと高畑先生が一緒に作り上げたバイブスの「ツノひめさま」か、
五百旗頭さんと井上先生がかつて組んで世に出そうとした「ヒッチポッチ」か!?
で結局、五百旗頭さん担当の三蔵山先生の「ドラゴン急流」が受賞!!
ということは、
五百旗頭敬vs五百旗頭敬で、Winner五百旗頭敬!ということですな(ちょっと違)

http://www.tbs.co.jp/juhan-shuttai/story/ep10.html

まだ見えない魚影、しかし確かに感じる何か、静かな海面の上に群れる海鳥。
ピーブ連載開始、バイブス編集部一同は頬を紅潮させ腕組みをして
沖を睨む猟師のようであります。
町のざわつき、拡がる驚き、沈黙を破って一気に押し寄せる反応。
にしんが来たぞ−!みたいな。
このにしんが大群でやってくるまでの運びがもう見事で見事で!
ブルブルと身震いいたしました。

外の騒ぎが大きくなるにつれ、自分自身の中へ深く潜り込み、
海底に沈んでいくような中田伯。
外のうねりや歓声が聞こえていないのは、
窓やドアを全て閉めているせいだけでは無さそうです。
牛露田先生や絹ちゃんもしかり。
重版出来は元気の出るドラマだけど、
決して影の部分を明るい色で塗り隠したりはしないのであります。

「みんな中田さんの為なんですよ!」
中田伯でなくても思春期に耳にして誰もが反発を覚えた言葉。
それを主人公が感情的に言っちゃう。
心に説教する人もいなければ、ありがたいお言葉をくれる人もいない。
登場人物は五百旗頭さんのように
自分で正しい道を選んで行けるように模索するのであります。
心は自ら窓を開けた中田伯と大小の波の中を共に進んでいくでしょうし、
五百旗頭さんは三蔵山さんと未知の冒険へと出発、
沼さんは嫁さんと新しい生活を築いていく、
重版出来は何かがドカンと解決されてお終いというワケではなく、
ドラマの最後に示されたように彼らの日常にゴールはなく続いていきます。
このドラマの世界は、私たちの日常の延長上にあるように感じます。

「黒沢さんの目標なら叶えてあげたい」と聞いた時の心ちゃんの驚きで固まった顔、
書店ではじめて反応を目の当たりにした中田伯の鍵がカチッと開いたような表情、
絹ちゃんが安井さんと顔を合わせたときの一瞬ピンと張った空気、
三蔵山先生の言葉に、我を忘れて大きな拍手を始めるクール五百旗頭さんの眼差し、
本当に役者のみなさんも見事としか言いようがありません。
(さっきから見事しか言ってない)

三蔵山先生の言う1個のオニギリ。
作品をオニギリに例えれば、
使われた水の様に普通は気付かない制作者サイドの情熱と愛情が、
今回はビシビシと伝わってきました。
発信者と受け手から愛された重版出来!というドラマと登場人物たちに
出来ればまた会いたいと願うばかりです。

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重版出来! 第9話

オダギリジョー ドラマ 重版出来

「彼らの上に幸運を 努力と苦しみに見合うだけの成功を」五百旗頭敬
いつもより高めの温かく誠実な言葉。

http://www.tbs.co.jp/juhan-shuttai/story/ep9.html

発した人の内側から出てきた言葉だと感じたとき、
ハッと息を詰めるほどに心を揺さぶられます。

中田伯(永山絢斗)がイメージを形に出来ず藻掻いているシーンに被った言葉。
けれど五百旗頭さん(オダギリジョー)の言葉は、
中田伯だけに向けられたものではなく、
年齢による身体の変化に気付かず苦しんだ三蔵山先生(小日向文世)、
読者と自分との感覚のギャップに孤独感を強めたメロンヌ先生(要潤)、
自分と向き合って答えを出し別の道を歩き始めた沼さん(ムロツヨシ)、
本来の夢と自分を見失って沈みかけた新人漫画家(高月彩良)、
彼らを支える編集者や営業部。
五百旗頭さんが相手のことを思って自ら手を離した人たち、
この言葉はそんな人たちに向けられた、
五百旗頭さんの願いであり祈りなのでしょう。

しかし大切な人たちに伝わってなかった。
いやひょっとして伝わっていたかもしれないけど、
それでも止められない恋愛のように、
五百旗頭さんに我が侭に引き留めて欲しかった。
ヒッチポッチの井上先生は今でも五百旗頭さんと組んでやれていたらと
ifの今に未練があるのでしょう。

「正直自分のやりたかった事かと言えば違う。
 でも自分でも描けるとは思っていなかった物が描けている」高畑一寸
そんな風に理想と違う今の自分を肯定した言葉を聞いたことが無かった。
「生きてて良かった生まれてきて良かった」中田伯
文字にすればベタすぎる言葉も
中田伯の過酷な過去を十分に想像させる。
五百旗頭敬、高畑一寸、中田伯という人から真に出た言葉だと思わせる説得力。
ドラマがスタートしてわずか9回。
脚本の積み重ねの妙にシミジミと感じ入るのであります。

TLで絶賛されている告白シーンの刻々と変わりゆく少年のような表情も
日本の四季の移り変わりのように趣がありますが、
三蔵山先生から中田伯の幼少時代の話しを聞く五百旗頭さんの、
衝撃で少しつりあがった目、固まった表情にもやられました。

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せん‐い【遷移】
 1 移り変わること。移り変わり。
 2 一定の地域の植物群落が、それ自身の作り出す環境の推移によって
  他の種類へと交代し、最終的には安定した極相へと変化していくこと。
 3 量子力学で、ある定常状態から、ある確率で他の定常状態へ移ること。
  その際にエネルギーの授受が起こり、光子などの粒子を放出または吸収する。転移。

きょく‐そう〔‐サウ〕【極相】
生物群集、特に植物群落が、遷移の過程を経て、その地域の環境に適合する、
長期にわたって安定な構成をもつ群集に到達したときの状態。クライマックス。安定期。

web拍手メッセージへの返信です

thanks for messages

>どうもどうもいつもありがとうございます!
 初期設定のままでして。
 今コメント承認制にいたしました!のつもりです(これでいいのかどうか…)
 十数年のユーザーなのによく分かって無いんですよ。
 アドバイス頂き、非常に有り難いです!

 

と書いて気付いたけど、5月30日はブログ12周年でした。

重版出来! 第8話

オダギリジョー ドラマ 重版出来

万年床で牛露田(後田)(康すおん)が紙に向かっていたとき、
希望が見えたような気がして一瞬弾んだのであります。
それだけにペン先のぶるぶる震えた線がショックでショックで。
後田父は漫画への情熱を忘れていたわけじゃなく、
気持ちはずっと漫画に向かっていたんですねえ。

http://www.tbs.co.jp/juhan-shuttai/story/ep8.html

後田父は漫画と自分が妻の死を早めたと悔い、
アユちゃん(蒔田彩珠)は父親と漫画のせいで母親の人生は不幸だったと恨み、
2人にとって大切な人の存在が大きすぎて、互いの顔が見えなかったようです。
背広を着て、かつてそこで先生と呼ばれた大きな出版社で、
漫画家として絶望的な姿を見せながらも契約を済ませた父は、
「バッチリ決めてきたぞ」と精一杯かっこつけて娘に言いました。大人だから。
14歳はもう分かってる、希望も悲哀も困難も愛情も。
精一杯の父親をかっこいいと思ってくれればいいな。

河さん(濱田マリ)にとって特別な作品が『100万オトメバイブル』、
中田伯くん(永山絢斗)にとって特別な作品は
沼さん(ムロツヨシ)のネームのようです。
初めて感じた嫉妬や戸惑いや焦り。
中田伯くんは空っぽの引き出しを、今ギュウギュウにしているところです。

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ジャンルに限らず、誰にでも自分だけのバイブルのような作品があります。
今もひょっとしたら生み出された作品が、
知らない誰かの人生に寄り添っているかもしれない。
そんな仕事ってなかなか無いんじゃないかなと思います。
だからどんなに時代や価値観が変わっても、
リエーターさんたちには大切な作品に向けられた1人のナイフのような言葉より、
100人の声援を信じて欲しいと思いました。